リキッド唯脳論
リキッドの自作とかで遊んでいて思ったことなんぞを書き留めておきます。
リキッドの自作に必要なのは、グリセリンやPGのベースリキッドとフレーバーですよね。
そのスレーバーも元々は食品用のフレーバーを転用して使っていることが多かったわけです。
よく、アトマのレビューでフレーバー乗りがいいとか、味が濃く出るとかいいますけど、実際にリキッドの味に関わるものって、EMやスクラロースのような甘味料とリンゴ酸やクエン酸のような酸味くらいしか無いんですよね。まぁ、グリセリン自体にも甘みはありますけどね。
それなのに、電タバで味を感じるってどういうことなのかを考えてみました。
これ、香りによって記憶の中にある香りに結びついた味を感じているんじゃないかと思うんです。
ある意味、条件反射的に、香りによって、そこには無い「味」を感じてしまっているんじゃないかと。
逆を考えると分かり易いかと思います。
風邪を引いた時、食べ物の味がしないってことがありますよね?
簡単にできる実験では、鼻をつまんでコーヒーを飲むと味がしなくなって、鼻つまみを止めたとたんに、コーヒーの味がする。
味覚っていうのが、いかに香りに引っ張られているかを示す事例です。
では、リキッドに戻りまして、リキッドでの味は、甘み、酸味、あとは苦みくらいでしょうかね、実際に感じることができる「味」は。
それなのに、我々はもっと奥行き深い「味」を感じている。
吸う
↓
味と香りを感じる
↓
感じた香りから味の記憶が呼び出される
↓
実際に感じた味を記憶の味が補正する
↓
リキッドの味として知覚する
こういう流れで、リキッドの味を知覚しているのではないかと。
なので、リキッドの味に関して、人それぞれで感じ方が違っていたり、好みが大きく違ったりするのは、ぶっちゃけた言い方すれば
喰ってきたもんが違う
からだと思うんですよね。
香りで呼び出される記憶の味が違うから、リキッドの味が違う。
以前にレビューしたHiLIQのマンゴーシャーベットですが、ペリカンマンゴーやメキシコマンゴーしか食べたことがない人が吸うと美味しいだろうけど、前職が八百屋なオレは、宮崎県産の「太陽のたまご」という完熟マンゴーをさんざん喰ってきたもんで、HiLIQのフレーバーは「はいはい、追熟物ね」っていう印象しかなかったんです。
リキッドの味は、その人の食べて来たものの記憶の中にあり、香りと味の結びつきによって引き出されるものである。
電タバのリキッドの味は、舌で感じるのではなく、脳で感じるもの。
ってことで、リキッド唯脳論とタイトルを付けてみました。
まぁ、オレなりの仮説なわけですから、異論や反論などあるかと思います。
コメントなり、ツイッターでもDMでも構いませんので、ご意見いただければ嬉しいです。